2008 Fiscal Year Annual Research Report
自立活動を主として指導する教育課程の実態調査と自立活動における評価の観点の作成
Project/Area Number |
20830062
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
一木 薫 Fukuoka University of Education, 教育学部, 助教 (30509740)
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Keywords | 自立活動 / 教育課程 / 評価の観点 / 個別の指導計画 / 重度・重複障害 |
Research Abstract |
本研究は、研究課題1「個別の指導計画に関する実態調査」、研究課題2「自立活動の指導における評価の観点の作成」からなる。平成20年度は、研究課題1について以下の2点に取り組んだ。 1.個別の指導計画のデータ収集 個別の指導計画は平成11年度以降、その作成が義務化されている。長崎県の特別支援学校(肢体不自由)4校を研究者が訪問し、自立活動を主として指導する教育課程で学ぶ児童・生徒53名を対象に作成された「個別の指導計画」を閲覧・調査した。個々の事例にっいて設定された指導目標及び内容について、過去3〜9年間に渡って遡り、データを収集した。 2,過去の指導実践の整理 「1」で得られたデータに基づき、平成5年以降、自立活動を主として指導する教育課程で学ぶ重度・重複障害の児童・生徒を対象に、学校教育現場で実践されてきた指導内容について分析し、その陸組みを整理した。 これらは、個々の子どもの「学びの履歴」の実態と、総体としての重度・重複障害のある子どもに対する過去の指導実績及び課題を明らかにし、自立活動を主として指導する教育課程の今後のあり方を検討する上で大変重要なデータとなる。 21年度は、自立活動に関する高い専門性を有する自立活動専科の教員を対象に面接調査を実施し、目標設定の視点(評価の観点)を明らかにするとともに、事例研究会を通して関係専門家及び特別支援学校教員と、自立活動の指導における評価の観点について研究協議を実施する。
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Research Products
(1 results)