2008 Fiscal Year Annual Research Report
大人の甘えを好ましく感じる要因の解明と甘えの関係性向上効果の日米韓比較
Project/Area Number |
20830100
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
新谷 優 Hosei University, グローバル教養学部, 助教 (20511281)
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Keywords | 甘え / 対人関係 / 文化比較 |
Research Abstract |
大人同士の甘えが関係性を向上させるか検討するのに先立ち、本年度は、まず、「甘えられる側」と「甘える側」が甘えを好ましく思う要因を調査し、さらに次年度の実験の準備を進めた。 1「甘える側」と「甘えられる側」が甘えを好ましく思う要因の検討 本年度の研究では、まず、「甘える側」と「甘えられる側」がどのような条件を満たしたときに甘えを好ましく思うか調べた。具体的には、「甘える側」が心地よく甘えられる要因として、(1)相手に思いやりがあること、(2)相手に十分な能力・資源があること、の2点を、「甘えられる側」が甘えを好ましく感じる要因として、(1)コストの認知と(2)信頼の2点を想定し、ランダムサンプリングによる郵送調査を行った。回答者には、自分が友人・知人に甘えたときのことと、友人・知人が自分に甘えてきたときのことを想起してもらい、それぞれの状況における感情、相手に対する親しさ、信頼感、おもいやり、コントロール感、負担などを評定してもらった。東京都練馬区に在住の20〜69歳の男女1000名に調査票を郵送し、321名より有効な回答を得た。データ入力・およびデータ・クリーニングが終了し、これから統計分析にて仮説の検証を行う。 2次年度の実験の準備 「甘えられること」と「甘えること」が関係性に与える影響を実験室実験にて、日・米・韓で比較検討するための準備を進めた。アメリカの研究協力者とコンタクトを取り、実験参加者とリサーチアシスタントの募集方法、実験手続き、日程、実験室利用についての合意を得た。現在、韓国の研究協力者を募集している。
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