2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20830109
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
池田 仁人 Sagami Women's University, 学芸学部, 准教授 (70513175)
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Keywords | 生活科 / 科学的気付き / オノマトペ |
Research Abstract |
本研究は、生活科学習の中で為される科学的な思考や気付きが、特徴的な言語要素を用い表現されていることを、実際の学びの場の表れから検証するのが目的である。とくに説明場面における擬音語や擬態語(オノマトペ)の活用について明らかにし、オノマトペが気付きを表すサインであることを正目指定校と考えた。20年度は、その計画に基づき、5校7学級の生活科の活動を記録したそれぞれに複数の抽出児を設けているので、ほぼ計画どおりに記録ができたといえる。その中で、およそ以下のようなことがことがわかってきた。 ・低学年の子どもたちは、自分の考えを説明する際、身振り手振り、仕草や、実際の行動で示そうとする傾向がある。 ・オノマトペを使う場合は、その場に何もないときに使われるが、今調査では、そのような場面は多くない。予想以上に語彙が発達しており、一般的な言葉での表現もある。子どもたちが予想以上に身振り、たとえ話などを使用していることは重要なことだと思われる。対象の特徴を掴み、その形や動きなどを体で表現したり、言葉で表現したりしようという意志がそこにあるからである。そういった、意志を持つ表現を生活科では見取っていかなくてはならないだろうと言うことを再認識した。 実際の授業の場面を記録しても、思うようにそれらの言語要素を用いない場合もあるだろうと、計画時から予想していた。しかし、それに変わる要素を発見し、子どもたちの気付きのサインを見つけることには変更はない。引き続きオノマトペにも着目しつつ、他の表現要素にも調査範囲を広げ、研究課題を進めていきたいと考えている。
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Research Products
(2 results)