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2008 Fiscal Year Annual Research Report

不眠症に対する認知行動療法プログラムの治療効果と反応性予測に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20830145
Research InstitutionNeuropsychiatric Research Institute

Principal Investigator

岡島 義  Neuropsychiatric Research Institute, 研究部, 研究員 (50509867)

Keywords不眠症 / メタ分析 / 認知行動療法 / 睡眠薬 / 抑うつ
Research Abstract

現在,不眠症に対して実施されている認知行動療法(CBT-I)は,(1)心理教育,(2)睡眠衛生,(3)刺激統制法,睡眠制限法,(4)認知療法,(5)リラクセーション法を組み合わせて実施されることが多いが(例えばEspie et al.,2007),その治療効果については十分な検討が行われていない。そこで,CBT-Iに関する無作為化比較試験(RCT)を行った13の研究について,メタ分析を用いたレビューを行った。統制群と比較して,CBT-Iは,中途覚醒時間(WASO),睡眠効率(SE)などの主観的な睡眠指標の改善効果が高く,その効果は12ヶ月後も持続することが明らかとなった。また,睡眠の質を測定する不眠尺度(PSQI)だけでなく,抑うつ症状測定尺度(BDI)についても同様に,改善効果が高いことが明らかとなった。
上記の結果から,CBT-Iを不眠症患者に実施することは有用であると考えられたため,CBT-Iの治療マニュアルを作成した。そして,本クリニックを受診した,睡眠薬服用中の慢性不眠症患者8名に対して,マニュアルを用いたCBT-Iを実施した(1セッション60分,合計6〜8セッション)。その結果,睡眠の質を測定する尺度(PSQI,AIS)は治療後,1ヶ月後に有意な減少を示し,抑うつ症状測定尺度(SDS)も治療後に有意な減少を示した。また,SEは治療後,1ヶ月後に有意に高まり,入眠潜時(SOL),総覚醒時間(TWT),日中の支障度も治療後に有意な減少を示した。治療後に臨床的な改善に至った者は71%であり,1ヶ月後もその効果が持続していた者は50%であった。さらに,参加者中86%が睡眠薬の漸減を開始するに至った。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 睡眠薬服用後も不眠症状を訴える不眠症患者に対する認知行動療法-2症例報告-2008

    • Author(s)
      岡島義・井上雄一
    • Organizer
      不眠研究会
    • Place of Presentation
      パレスホテル, 東京
    • Year and Date
      2008-12-06

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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