2009 Fiscal Year Annual Research Report
原子核におけるパリティの破れの研究を目指した大強度逆コンプトン散乱X線源の開発
Project/Area Number |
20840045
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
川瀬 啓悟 Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (60455277)
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Keywords | 光源技術 / 加速器 / 原子核物理 |
Research Abstract |
研究成果の具体的内容 昨年度実施した逆コンプトン散乱X線発生実験において得られた結果を詳細に解析し、電子ビーム輸送の最適化を検討した。この実験における発生X線強度は、現状の実験セットアップおよびレーザー・電子ビームのパラメータから計算で期待される強度と矛盾ないものであることを確認した。 これらの結果は本年度、雑誌論文および学会等の口頭発表で報告した。 意義、重要性 本研究の意義は、大強度パルス偏光X線源を構築し原子核物理における稀現象の研究につなげるというものであり、原子核におけるパリティ非保存の研究などは本研究で進めている大強度X線源の開発が必要不可欠である。今後さらなるX線強度の増大、バックグラウンドレベルの低減の整備を進めることで核共鳴蛍光による原子核物理研究を実施する。
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Research Products
(3 results)