2008 Fiscal Year Annual Research Report
正四面体様構造を有するマクロモノマーからなる高強度ハイドロゲルの創製
Project/Area Number |
20850012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 崇匡 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特任助教 (70456151)
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Keywords | 均一網目構造 / 再生医療 / ハイドロゲル |
Research Abstract |
[研究の目的と20年度の成果]我々は四官能性ポリエチレングリコール(PEG)をプレポリマーとした高分子反応により、均一網目構造を有する新規なハドロゲル(Tetra-PEGゲル)を創製した。このゲは均一構造に由来する高い力学強度を有しており、また二液混合によりon-siteで作成することができる。このゲルは高い均一性、力学物性、生体適合性、操作性を有しており、医療材料への応用だけにとどまらず、学術的な意味でも興味深い研究対象であると考えられる。20年度の実験結果より、もっとも高い強度を得ることのできるマクロマーの分子量や、組み合わせには最適値があることが明らかとなってきた。今年度は、さらなる最適化と共に、これまでに得られた結果を一般化し、理論的な解釈を付けることを目的とする。 [21年度の研究計画]20年度の研究結果より、分子量20,000Daのポリマーより作成されたハイドロゲルは他の分子量のポリマーから得られたものよりも高い力学強度を有していることが明らかになった。今年度は、力学的強度、動的光散乱、小角中性子散乱を用いて、反応に用いるポリマーの形状が反応に及ぼす効果についてさらに検討する。また、20年度に確立された合成技術、設計指針を元に微細網目構造を設計し、さらなる物性の向上を目指す。さらには、構造解析、シミュレーションによるモデル作成も継続して行い、ゲル微細網目の力学物性に及ぼす効果について明らかにする。
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Research Products
(5 results)