2008 Fiscal Year Annual Research Report
相対論的モデルポテンシャル法の拡張的発展による燐光ELランタニド錯体化学の新展開
Project/Area Number |
20850016
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
森 寛敏 Ochanomizu University, お茶大アカデミック・プロダクション, 特任助教 (90501825)
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Keywords | 相対論的モデル内殻ポテンシャル / 燐光EL錯体 / GAMESS / 相対論的分子軌道理論 |
Research Abstract |
H20年度は、相対論的モデル内殻ポテンシャル(MCP)法の解析的二次微分コードの開発に着手し、シリアル版の動作確認を行った。次年度は、本コードを並列化し、実用計算に耐えうるよう拡張する。なお,本解析的MCP二次微分コードは、量子化学プログラムパッケージGAMESSを基盤に作成しており、来年度公開リリース予定である。H20年度は、同時に、ランタニドに対するモデル内殻ポテンシャル法の精度検証をランタニド三ハロゲン化物を例に行った。CASPT2/MCPtzpレベルの計算を実施、実験結果と比較検討することで、ランタニド含有分子に対してMCPを用いた、相対論効果・電子相関の精度良い考慮が達成されていることを確認できた。本成果は、次年度に予定しているランタニド錯体分子の、相対論的量子化学計算の実施に先立ち、MCP法の有用性を示すものと位置づけることができる。
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Research Products
(3 results)