2008 Fiscal Year Annual Research Report
誘電泳動による細胞パターニング法を用いたチップ上での動物モデルの作製
Project/Area Number |
20860017
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊野 浩介 Tohoku University, 大学院・環境科学研究科, 助教 (00509739)
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Keywords | negative dielectrophoresis / manipulation of microparticles / array patterns of microparticles / multilayered electrodes |
Research Abstract |
本年度は、誘電泳動用の電極のデザインと作製、その評価を行い、細胞やタンパク質修飾微粒子のアレイパターニングに行った。 まず始めに電極の「デザイン」と「微粒子の動きのシミュレーション」を繰り返すことで、目的の形に微粒子をパターニングできる電極の形を考案した。そして、リソグラフィーの技術を用いて、デザインした電極を作製した。 次に、作製した電極を用いて、細胞のモデルであるポリスチレン微粒子のパターニングを行ったところ、微粒子のアレイパターニングに成功した。この結果を受けて、動物細胞のパターニングを行い、ポリスチレン微粒子と同様にアレイパターニングに成功した。また、タンパク質で修飾した微粒子のアレイパターニングにも成功しており、1細胞アレイ、組織工学、イムノアッセイといった様々な応用が期待できる電極の作製に成功した。 本研究で開発した技術は、細胞の標識や基板の修飾が不必要でパターニングが行える点が優れている。他の誘電泳動を用いた手法では電極側に細胞や微粒子をパターニングしているのに対して、本手法では基板の制限を受けずに様々な応用が期待できる。 このように本年度は、チップ上での動物モデル作製における基礎技術、電極デバイスの開発を検討し、それらのデバイスの評価を行った。次年度は、動物細胞をパターニングして組織モデルを作製し、薬剤アッセイへの応用を行う。
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Research Products
(4 results)