2008 Fiscal Year Annual Research Report
細胞の移動能力を用いた微細構造の自己組織化と細胞内ナノインターフェースへの応用
Project/Area Number |
20860031
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
星野 隆行 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・工学府, 特任助教 (00516049)
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Keywords | 細胞運動 / 細胞内計測 / ナノ電極 / 自己組織化 / 集束イオンビーム / 細胞接着 / 単一細胞計測 / 生体インターフェース |
Research Abstract |
生体の機械的な機能や情報処理能力を既存の工学的な駆動システムやコミュニケーションシステムと融合さる試みでは,細胞外あるいは電位感受性,イオン感受性の蛍光試薬,微細なガラス管使用するパッチクランプ法や微小電極の膜への刺入によって行われている.これらの手法は非常に有効な手段であるが,数日から数週間といった長期間,細胞膜や細胞内の機能計測を維持し続けることは困難である. そこで,我々はこれまで長期間細胞内に機能計測が可能なプローブを多数同時に導入することを目的とし,細胞の運動性を利用してナノピラーを細胞内へ自己刺入させるナノ構造を提案してきた.マイクロウェル内に細胞接着物質であるフィブロネクチンを接着させ,ウェル外には非特異的な細胞接着を抑制できる2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)ポリマー1)を修飾した.これによって、マイクロウェル内に細胞を誘導、接着させる構造とした.集束イオンビーム気相化学成長(FIB-CVD)を用いてタングステンのナノピラー(直径80-100[nm],高さ3-7[μm])を作製し,マウス筋芽細胞株C2C12を用い共焦点顕微鏡上の培養装置内で培養・観察した.ナノピラーは細胞に刺入され,これが生存していることを確認した.
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