2008 Fiscal Year Annual Research Report
動原体タンパク質ブリンキンによる分裂期チェックポイント因子の局在化と機能制御機構
Project/Area Number |
20870023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清光 智美 Kyoto University, 生命科学研究科, 研究員 (10503443)
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Keywords | 動原体 / M期チェックポイント / ブリンキン / Bubl |
Research Abstract |
ブリンキンとBubl双方の結合最小領域を同定することは、ブリンキンとBublの結合制御を分子レベルで理解するためには必須である。ケンブリッジ大学Victor Bolanos-Garsia博士によってscBublのアミノ末端の結晶構造が解析され、その結果からhuman Bublのアミノ末端にも保存されたTPR motifが3つ存在することが推測された。従って新規に同定されたhBub1のTPR motifに変異を導入し、yeast 2-hybrid法を用いてブリンキンとhBub1の相互作用を検討したところ、hBub1のアミノ末端にある3つのTPR motifがブリンキンとの相互作用に必要であることが分かった。この結果はStructure誌2009年1月号105-16項に公表した。 Bolanos-Garcia VM, Kiyomitsu T, D'Arcy S, Chirgadze DY, Grossmann JG, Matak-Vinkovic D, Venkitaraman AR, Yanagida M, Robinson CV, Blundell TL. The crystal structure of the N-terminal region of BUBl provides insight into the mechanism of BUBl recruitment to kinetochores. Structure. 2009 Jan 14;17(1):105-16. またその他のチェックポイントタンパク質であるMad1、Mad2と直接相互作用するキネトコアタンパク質を探索する目的で、FLAG-GFP-Mad1を安定に発現するHeLa細胞株を樹立した。内在性のMad1に比べ過剰量のFLAG-GFP-Mad1が発現するためにM期で同調することができなかったものの、キネトコア局在を追跡することに成功し、Mad1のキネトコア局在がブリンキンに依存することを見いだした。これらの結果は、ブリンキンがBub1,BubR1のみならず、その他の主要なチェックポイント関連タンパク質の動原体局在化に機能することを強く示唆した。
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Research Products
(2 results)