2009 Fiscal Year Annual Research Report
ペプチドアレイを用いた微小管モーターの活性制御についての構造解析
Project/Area Number |
20870033
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
林 郁子 Yokohama City University, 大学院, 准教授 (80464527)
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Keywords | 微小管 / 細胞骨格 / x線結晶構造解析 / ペプチドアレイ |
Research Abstract |
Kinesin-3ファミリータンパク質は微小管モーターのひとつである。微小管モータータンパク質は微小管が関わる細胞極性や分子の輸送に重要な役割を担う。中でもKIF1Cはマクロファージにおいて微小管の伸長端に集積し、細胞接着班様の構造体を制御することで細胞移動を制御すると考えられている。KIF1Cは分子内にFHAドメインを含む。このドメインの分子内相互作用によって微小管結合能を制御するといわれていが、その立体構造基盤は明らかにされていない。本研究ではペプチドアレイを用いてKIF1CのFHAドメイン結合領域を決定するとともに、結晶構造解析によって立体構造基盤を、さらに表面プラズモン共鳴(BIACORE)・蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)などを利用して分子活性化の制御機構を明らかにすることを目指す。 平成21年度は昨年に引き続きペプチドアレイを用いたウエスタンブロッティングの条件検討を行っている。それと並行して、FHAドメイン近傍の広い領域を含む領域の大量発現系を構築した。その分子について限定分解法にて分解産物をSDS-PAGEとゲル濾過法にて確認し分子内相互作用が存在するか確認した。現在結晶化に向けた詳細なコンストラクト作成と精製の条件検討を行っている。単量体形成領域と2量体形成領域はゲル濾過法によりほぼ決定し、濃度や緩衝液条件による多量体化の依存性を解析している。
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