2009 Fiscal Year Annual Research Report
土壌RNAの直接抽出法開発および解析による微生物の土壌有機物分解過程の解明
Project/Area Number |
20880007
|
Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
頼 泰樹 Akita Prefectural University, 生物資源科学部, 助教 (30503099)
|
Keywords | 土壌 / RNA / 直接抽出 / 土壌有機物 / 分解過程 / 元素動態 / 金属イオン / トレーサー |
Research Abstract |
土壌の粘土や非晶質アルミニウムなどの無機成分が土壌微生物の有機物分解に与える影響を明らかにし、火山灰土壌の腐植集積のメカニズムの解明を目指し、本年度は開発したRNA抽出法を元に有機物を土壌に投入したあとの分解過程についての解析を進めた。 土壌に有機物として、Yeast extractおよび大豆の収穫残渣を乾燥、粉砕したものを土壌に投与し、恒温、適湿条件下でインキュベートした。その土壌から経時的にRNAを抽出してDnase処理によりDNAを除去し、RNAの定量を行った。その結果土壌DNAが3日目のサンプリングまでは量的には緩やかに増加するのに対し土壌RNAは24時間後には各土壌において数倍にその量が増加し、微生物の活性をより明確に解析することが可能であると考えられた。 また16S rRNAによりバクテリア相解析を行った。RT-PCR後、Denaturing Gradient Gel Electrophoresis(DGGE)により微生物の群集構造解析を行った結果、DNAを用いた解析と比較し、RNAによる解析結果では増加した微生物のバンドがより明瞭に示され、その比較により、土壌DNAの解析結果は休眠状態や非活性な微生物のバンドを多く含むのに対し、RNAを用いた解析では活性の高い微生物を的確に検出することが可能であると考えられた。mRNAについてcDNAライブラリーを作成し、各サンプルについてシーケンス解析により土質の異なる土壌における有機物分解酵素の同定を進めている。また3種類の異なる土質の土壌の圃場を造成し圃場レベルで土壌の金属イオンの植物への吸収などの金属イオン動態の追跡も行った。
|
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Glutathione, Administered to the Roots, Reduce Cd accumulation in the Shoots of Oilseed Rape Plants.2009
Author(s)
S.Nakamura, N.Suzui, T.Nagasaka, S.Ito, N.Kawachi, N.S.Ishioka, H.Rai, H.Hattori, M.Chino, S.Fujimaki
Organizer
MARCO Symposium 2009
Place of Presentation
つくば国際会議場
Year and Date
20091005-20091007
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-