2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20890004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥村 文彦 Hokkaido University, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00507212)
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Keywords | 国際情報交換 / アメリカ / ISG15 / キャップ構造 / タンパク質翻訳 / 4EHP / ユビキチン様分子 / インターフェロン |
Research Abstract |
1、4EHP-ISG15融合タンパク質による特異的結合mRNAの同定 脱ISG15酵素(基質分子よりISG15を取り除く酵素)であるUBP43のタンパク質発現を低下させた慢性骨髄性白血病(CML)細胞株KT-1細胞を用いた。この細胞株はインターフェロン刺激依存的な強いISG15修飾活性を示す。メッセンジャーRNAのキャップ構造結合分子である4EHPあるいはそのISG15修飾を模した4EHP-ISG15融合タンパク質を安定に発現するKT-1細胞株をレトロウイルス感染により樹立した。4EHP、4EHP-ISG15融合タンパク質を細胞溶解物より精製し、共精製されるメッセンジャーRNAをフェノール・クロロホルム抽出により得た。得られたメッセンジャーRNAは微量であるためPCRにより増幅した。増幅産物をビオチンで標識し、GeneChip Human Genome U133A 2.0 Array(Affymetrix)を用いたマイクロアレイにより解析した。その結果、4EHPが特異的に結合するメッセンジャーRNAとして少なくとも3つの候補分子を得た。現在その結果を裏付けるために4EHPあるいは4EHP-ISG15と共に精製されるメッセンジャーRNAを鋳型として、候補分子特異的なプライマーを用いたPCRを行い、特に4EHP-ISG15に優位に結合しているかを確認中である。 2、4EHP-ISG15融合タンパク質結合mRNAの分子生物学的解析 候補分子に対する抗体が市販されていたので4EHP-ISG15融合分子によりそれらのタンパク質分子が翻訳制御を受けているか検討中である。
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[Book] 生化学
Author(s)
奥村文彦
Publisher
(財)学会誌刊行センター(印刷中)