2009 Fiscal Year Annual Research Report
iNKT細胞とB-1B細胞移入による重症型急性肺炎治療の研究
Project/Area Number |
20890017
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 夏男 Tohoku University, 病院, 助教 (50466562)
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Keywords | 肺炎球菌性急性肺炎 / B-1細胞 / activation-induced cytidine deaminase(AID) / 抗ホスホリルコリンIgM抗体 / iNKT細胞 / 接触性過敏反応(CS) / ELISPOTアッセイ / Interleukin (IL)-13 |
Research Abstract |
平成20年度の研究成果の中で、依然不明瞭であったiNKT細胞によるB-1B細胞の活性化因子を更に検討した。IFN-γが感染肺局所で貪食細胞を活性化する機構とは別に、液性免疫あるいは獲得型のIgMを介した接触性過敏性応答を媒介する因子としてIL-4を想定し、IL-4遺伝子改変動物を用いてin vivoの感染実験を行った。IL-4を欠損するマウスでは予想とは異なり、肺炎脆弱性(CFU悪化)を認めなかった。試験的にIL-4/IL-13を同時に欠損したマウスでCFUを比較すると、顕著な肺炎悪化が観察された。この結果を敷衍するためにIL-13単独欠損マウスを入手した。このマウスで肺内CFUは悪化した。更に血流感染時には、野生型に比べて平均生存期間の有意な短縮が観察された。 IL-13欠損による急性細菌感染症悪化の理由と、B-1B細胞との関連有無を検討する目的で、脾臓抗ホスホリルコリンPC産生細胞をELISPOTアッセイで検討した。結果IL-13を欠損すると、iNKT細胞欠損マウス同様に、野生型で観察される感染後の抗PC産生細胞の有意な増加が欠如した。iNKT細胞との関連有無を検討する目的で、iNKT細胞の豊富な肝臓、B-1細胞の豊富な脾臓、肺胞腔内の細胞を感染動物より採取・単離してIL-13欠損動物へ移入すると、肺内CFUが有意に改善し、治療効果が得られた。またIL-13は感染前後の肺組織からはほとんど検出されず、血清中、また感染後3日に肺所属リンパ節内のT細胞から産生さていることを確認した。 IL-13は既知のTh-1、Th-2機能とは異なる機序で、肺炎発症後早期の所属リンパ節内で産生され、活性化B-1細胞の機能に寄与することが推察された。iNKT細胞との関連、詳細な宿主保護、治療効果のメカニズムなどについては更なる検討が必要である。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] IL-13 Dependent Early Protective Role of B-1 Cell Function in Acute Bacterial Pneumonia.2009
Author(s)
Yamamoto N, Steven KM, Aoyagi T, Hatta M, Kunishima H, Miyazato A, Hirakata Y, Kawakami K, Kaku M, Askenase PW, et al.
Organizer
第49回日本呼吸器学会学術講演会
Place of Presentation
東京国際フォーラム(東京都)
Year and Date
2009-06-12
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