2009 Fiscal Year Annual Research Report
低血管透過性腫瘍における透過性亢進剤を用いたナノドラッグデリバリーシステムの解明
Project/Area Number |
20890018
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河合 賢朗 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 助教 (80513530)
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Keywords | 新生血管 / EPR効果 / 量子ドット / 血管内皮細胞増殖因子 |
Research Abstract |
本研究では蛍光ナノ粒子を1粒子レベルで生体内を観察する技術を利用し、新生血管に特異的なDDSを実現するにあたりenhanced pemeability and retenion(EPR)効果を利用しうる粒子の大きさを一分子レベルで検討し、腫瘍間質、血管近傍と細胞間とでは粒径によって動態が大きく異なることが分かった(Breast Cancer Res, 2009)。血管新生因子の動態観察のため、VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor,血管内皮細胞増殖因子)-Qdot705(Quahtum Dot,量子ドット)複合体の作製並びにVEGFR(Vascular Endothelial Growth Factor Receptor,血管内皮細胞増殖因子受容体)発現マウス膵島細胞CRL-2460:MS1 VEGFに対する結合作用の検討を主として行った。新生血管のイメージングを可能にするプローブ作成をおこなった。VEGF、PDGFをビオチン化し、アビジン化Qdotと反応させることでVEGF-Qdot複合体、PDGF-Qdot複合体を作製した。第二にCRL-2460 : MS1 VEGFとMS1の結合実験を行った。In vitroにおける結合性の実験結果にて、CRL-2460 : Ms1 VEGFにVEGF-Qdot複合体を反応させた群では、Qdotもを単独で反応させた群に対して6.3倍、PDGF-Qdotを単独で反応させた群に対して3.4倍の総蛍光強度を得ることが確認された。MS1に対しては各群間に差を認めなかった。また、虚血型モデルの確立としてマウス片側後肢虚血モデルを作成し、レーザードップラー還流イメージング装置を用いて血流が低下している事を確認した。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] ナノ粒子をトレーサーとした鏡視下手術の基礎的検討2009
Author(s)
日景允, 武田元博, 亀井尚, 権田幸祐, 小林正樹, 熊坂増高, 中野徹, 櫻井遊, 河合賢朗, 叢莉蔓, 濱中洋平, 濱田庸, 里見進, 大内憲明
Organizer
ナノ学会第7回大会
Place of Presentation
東京大学本郷キャンパス(浅野地区)武田ホール
Year and Date
2009-05-10