2008 Fiscal Year Annual Research Report
採血を受ける子どもの非効果的対処行動と関連要因:個別的プレパレーションをめざして
Project/Area Number |
20890026
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐藤 志保 Yamagata University, 医学部, 助教 (00512617)
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Keywords | 看護学 / 小児 / プレパレーション / 採血 |
Research Abstract |
本年度は, 本研究の採血を受ける子どもの非効果的対処行動とその関連要因を明らかにするという目的の中で, 子どもの採血場面での対処行動を効果的, 非効果的に分類できる評価尺度が重要であるため, まず評価尺度の検討に重点を置いた。採血や注射を受ける子どもの対処行動に関する先行研究を調査し, 子どもの採血における対処行動を効果的, 非効果的に分類でき, かつ信頼性, 妥当性の高い評価尺度を選択し, 本研究に使用できる評価用紙を作成した。 また, 先行研究により, 一連の採血場面をそのまま通してではなく, 子どもが処置室に入室してから穿刺まで(I期), 穿刺から抜針まで(II期), 抜針から処置室退室まで(III期)の3つの時期に分類して検討することが, 本研究を遂行するにあたりポイントとなってくることを調査した。この分類は, それぞれの時期による対処行動の特徴を明確にすることにつながり, より非効果的対処行動と関連要因の検討が可能になるのではないかとと考えられる。そこで, 本研究でも採血時期を3つの時期に分類して調査することとし, 評価用紙に組み込んだ。 その後, 調査を実施するにあたり必要となる同意書, 依頼書などの必要書類を揃え, 調査施設と交渉し内諾を得, 山形大学医学部倫理委員会より研究についての承認を受けた。 現在, 調査施設となる病院の倫理委員会へ倫理審査を申請中であり, ここで承認された後, 直ちにデータ収集が開始できるよう準備を進めているところである。
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