2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20890049
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
江幡 正悟 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 助教 (90506726)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / シグナル伝達 / 病理学 / 薬剤反応性 |
Research Abstract |
癌を形成する細胞集団の中には、腫瘍形成能に長け、同時に抗癌剤を排出するトランスポークーの発現が高く、癌の再発に大きく寄与する癌幹細胞が同定されている。本研究では腫瘍間質由来のTGF (Transforming growth factor)-βのスキルス胃癌幹細胞の制御に対する作用について研究している。 平成21年度は、癌細胞集団のheterogeneityに関する実験病理学的検討、および薬剤排出能に関わるABCG2/BCRP遺伝子発現の生化学的検討、を行った。その結果として、 1.スキルス胃癌細胞株OCUM-2MLN、OCUM-8、OCUM-9、HSC-43の各癌細胞は、腫瘍形成能の高いSide population細胞(SP細胞)と腫瘍形成能の低いnon-SP細胞、からなるheterogeneousな癌細胞集団であること、 2.OCUM-2MLN細胞に変異受容体を導入し、TGF-βに対する不応性を獲得させた場合には、腫瘍形成能が促進すること、 3.SP細胞の薬剤排出能にはトランスポーターABCG2/BCRPが大きく関与しており、Smad2/3がABCG/BCRP遺伝子のプロモーター領域に直接結合し、ABCG2/BCRPの転写がTGF-βにより負に制御を受けていること、 等の結果が判明した。現在は研究成果をまとめ、論文投稿をしている。
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Research Products
(1 results)