2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20890055
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
脇 裕典 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 特任助教 (00466765)
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Keywords | 発生・分化 / 糖尿病 / ゲノム / 転写調節 / クロマチン |
Research Abstract |
(A)'エピジェネティクスによるPPARg発現ポテンシャルの制御機構の検討発生分化の制御転写因子の発現ポテンシャルの維持に重要とされるエピジェネティクス変化がPPARgの発現制御に果たす役割を検討するために、抗体(抗H3K4me3、H3K27me3、H3K9me3、H3/4ac抗体など)を用いたクロマチン免疫沈降の系を、胎児線維芽細胞、3T3-L1/F442A細胞、NIH-3T3細胞において確立した。胎児線維芽細胞において、分化に重要な転写因子の発現ポテンシャルを規定するヒストン修飾H3K4me3,H3K27me3('bivalent' mark)を、また分化に伴うH3K4me3のみの活性型への変化が認められ、ヒストン修飾制御が分化における分化制御因子の発現制御のメカニズムのひとつであることが示唆された。 (B)ヒトPPARg-BACの3T3-F442A細胞への導入による長距離発現制御領域の同定と機能アッセイ入手したヒトPPARgを含むBACクローンを、RecA/RecET組み換え法でKan/neoカセットを導入したクローンを作成した。カセットの導入はサザンブロッティングにより確認した。現在3T3-F442A細胞に導入後、安定発現細胞株を複数株クローニング中である。 (C)PPARg遺伝子領域の比較ゲノミクスによる高相同性領域の検索多種動物間のゲノムデータベース上認められたPPARg近傍の高相同性領域のピークをリポーターベクターpGL3にクローニングを行っている。 (A-1)Chromosome Conformation Capture(3C法)によるPPARg遺伝子領域のクロマチン高次構造の変化の解析クロマチン高次構造の変化がPPARgの発現制御に果たす役割を検討するために、3T3-L1/F442A、NIH-3T3、C2C12を中心に3C法の実験系の最適化を現在行っている。
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