2009 Fiscal Year Annual Research Report
超小型圧力センサを用いた顔面非対称症例の治療前後における口腔内圧の変化の解析
Project/Area Number |
20890066
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高田 潤一 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 医員 (80510354)
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Keywords | 顔面非対称 / 口腔内圧 / 頬圧 / 舌圧 / 歯性補償 |
Research Abstract |
「顔面非対称患者における安静時口腔内圧と下顎の側方偏位との関連を解析する」ことを目的として、本年度中、申請者が先行研究で行った「健常者において実験的に下顎を左右に偏位させた場合の頬舌圧を測定」した装置の改良を行った。具体的には、被験者の下顎歯列模型を採得し、厚さ0.75mmプラスチックプレート基板を軟化圧接し、歯列に合わせたプラスチックプレートを作成、その後4個の超小型圧センサをプレート左右大臼歯部頬舌側に埋入した改良型口腔内圧測定装置の実用化を行った。これにより、安定した口腔内圧(頬圧および舌圧)を計測することが可能となった。その装置を用いて健常被験者12名(対照群)、外科的矯正治療前顔面非対称患者12名(実験群)の下顎両側第一大臼歯口腔内圧(頬圧および舌圧)の計測を行った。計測方法としては、鼻呼吸下で自然頭位における安静状態において5回(20秒間/回)圧を測定、記録が安定した5秒間を無作為抽出し、平均値を求め比較検討した。また、同被験者における大臼歯の頬舌的位置を調べる目的で咬合位における正面頭部X線規格写真を撮影し下顎両側大臼歯部における形態計測を行った。その結果、顔面非対称患者の臼歯部歯性補償を認めるように、口腔内圧は、偏位側においては頬圧>舌圧、非偏位側においては舌圧>頬圧となっている。また顔面非対称患者の安静位における頬舌圧比(舌圧/頬圧)は、健常者と比較して偏位側では比は減少し、非偏位側では増加を示している。という予想に準じた結果が得られた。
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