2008 Fiscal Year Annual Research Report
疾患関連変異TDP43の運動神経細胞変性機序の解明
Project/Area Number |
20890071
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
横関 明男 Niigata University, 脳研究所, 助教 (90515719)
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Keywords | TDP43 / ALS / motor neuron |
Research Abstract |
1.C末断片の形成過程に疾患関連変異が関係する可能性の検討 EGFP標式型のC末25kDa断片型のTDP-43コンストラクト(野生型,変異型<G290A, G298S, A315T, M337V, Q343R, A382T>)をhuman glioma由来のU-86MG細胞に強制発現させ,細胞での局在を検討した.C末断片化TDP-43の局在は,細胞質で凝集体を形成する型(aggregation)と細胞質にびまん性に局在する型(diffuse),細胞質での凝集体とびまん性が混在する型(intermediate)が存在した.強制発現させた全細胞に対するそれぞれの局在パターンの細胞数の割合を比較したが野生型,変異型で局在パターンの割合に違いはなく,50-60%がaggregation,30-40%がdiffuse,数%がintermediateであった. 2.野生型,疾患関連変異型でのC末断片の細胞毒性について検討 C末断片化TDP-43の細胞毒性および野生型と変異型での違いを比較するため,EGFP標式型のC末25kDa断片型のTDP-43(野生型および前述の変異型)またはEGFP標識型の全長型TDP-43(野生型および前述の変異型)をU-86MG細胞に強制発現させ, Annexin V陽性細胞をfluorescence activated cell sortingを用いて検出することにより細胞毒性を検討した. C末断片化TDP-43は全長型と比較してAnnexin V陽性細胞の割合が高かったが,野生型と変異型での違いはなかった. 本研究から,TDP-43のC末断片は核での局在を喪失し細胞質で凝集しかつ細胞毒性を有することが明らかとなっがた,TDP-43の遺伝子変異の意義についてはさらなる検討が必要である.
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Research Products
(2 results)