2008 Fiscal Year Annual Research Report
簡便なアフィニティーラベル化法の確立とフラボノイド標的タンパク質同定への展開
Project/Area Number |
20890081
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
盛崎 大貴 Kanazawa University, 薬学系, 助教 (30462740)
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Keywords | ケミカルバイオロジー / オウゴニン / アフィニティープローブ / 脱水縮合反応 |
Research Abstract |
本研究の目的は簡便に実施可能な新規アフィニティーラベル化法(CAL法)の確立とそれを用いたフラボノイド類の1種であるオウゴニンの標的タンパク質の探索である。 研究代表者の所属するグループでこれまで開発を行ってきたCAL法は、リガンドとなる化合物に3級アミンを導入したプローブを用いることにより、リガンドの標的タンパク質をラベル化する方法である。すでに簡単な系でCAL法が機能することは半明しているが未だ、未知の標的タンパク質を特定する手法は確立できていない。この手法を確立するためにはリガンドとなる化合物に対する3級アミンの導入位置や導入方法(リガンドの3級アミンを結ぶリンカーの長さや構造など)を検討し、これらがリガンドの標的タンパク質ラベル化に与える影響を明らかにしなければならない。そのためまず構造を変化させたいくつかのリガンド誘導体を設計、合成し、これらのプローブとしての活性を評価する必要がある。平成20年度は申請書の研究実施計画通りフラボノイドの1種であるオウゴニンに3級アミンを導入した誘導体の設計、合成をおこなってきた。ある程度合成は進んだものの残念ながら当初の計画のように平成20年度中にオウゴニン誘導体の合成を終えることはできなかった。平成21年度は残りの誘導体合成を速やかに終了させ、合成したオウゴニン誘導体のプローブとしての評価を行う。そして結果の良かったもの用いてオウゴニンが結合するタンパク質の探索を行う予定である。
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