2008 Fiscal Year Annual Research Report
エチレンオキシド,プロピレンオキシドの生体影響解明の為の疫学調査研究
Project/Area Number |
20890090
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
津田 洋子 Shinshu University, 医学部, 助手 (80512904)
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Keywords | エチレンオキシド / プロピレンオキシド / くん蒸剤 / 生物学的モニタリング / 尿中代謝物質 / 生物学的曝露指標 |
Research Abstract |
本研究は臭化メチルの代替剤としてくん蒸作業において使用されているプロピレンオキシド(PO),エチレンオキシド(EO)の生物学的モニタリング方法を確立するために下記4項目を2年間の研究期間内に実施する. 1. 動物実験による代謝経路と曝露指標の確立と,ヒトのPOに対する生物学的曝露指標を推定 2. POの代謝産物であるポリエチレングリコールの簡便かつ十分な感度を持つ分析方法の確立 3. EOの代謝産物について,適切な生物学的曝露指標とそれらの分析方法の確立 4. EO曝露作業者の曝露濃度と尿中代謝産物濃度の調査 平成20年度は研究項目2及び3に係るPO,EOの代謝産物の測定方法について検討を行い,また,研究項目1の実験準備を実施した. PO,EOの加水分解による尿中代謝産物ポリエチレングリコール,エチレングリコールについて,n-ブチルボロン酸およびペンタフルオロボロン酸を用いた誘導体化によるGC-MS分析を検討し,なお検討中である.また,POのグルタチオン抱合による主たる尿中代謝産物N-アセチル-S-2-(ヒドロキシプロピル)システインについてはメチル化およびトリメチルシリル化により50〜300mg/Lの範囲でGC-MS分析が可能であり,EOのグルタチオン抱合による主たる尿中代謝産物N-アセチル-S-2-(ヒドロキシエチル)システインについて同様の分析方法を検討し,なお検討中である. 実験項目1については,実施のための曝露環境の作成等の準備を行った.
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