2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中急性期専門看護の技術及び知識の抽出に関する研究
Project/Area Number |
20890106
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
小河 望 Shiga University of Medical Science, 医学部, 客員助手 (90516064)
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Keywords | 脳卒中 / 急性期 / 看護援助 |
Research Abstract |
本研究は、脳卒中急性期に必要とされる個々の看護援助が、脳卒中専門病棟(以下SU/SCU)を保有しない一般病院でどの程度提供できているのか、また、SU/SCUではどのような高度に専門化した看護援助が提供されているのか、さらに、SU/SCUにおける高度に専門化された看護援助の特徴のうち人的体制によらないもの、すなわち一般病院で脳卒中急性期患者ヘケアを提供する看護師に求めうる知識や技術は何かを示すことを目的としている。平成20年度は、脳卒中急性期患者へのケアに必要な看護師の知識および技術項目を抽出し、調査対象病院を選定した。 結果、調査票については対象者の属性(年齢、性別、勤務部署、勤務年数など)に加えて、国立循環器病センター監修のSCUルールブックおよびISLSコースガイドブックより組織性プラスミノーゲン活性化因子(以下t-PA)療法についての知識およびt-PA療法施行時の看護について、NIH Stroke Scaleなどの定量的評価を含めた神経徴候の観察、循環および呼吸、体温管理、嚥下評価と誤嚥予防、その他合併症のリスク評価とその予防についての項目を抽出し調査項目に含めた。調査対象施設に関しては全国のSU/SUCを有する病院は134施設を認め、そのうちSCU加算を取っている病院は41施設であった。また、全国の救急告知病院中神経内科または脳神経外科を有する300床以上の病院を約800施設抽出した。 H21年度は、抽出された対象病院へ調査票を発送し対象病院のSU/SCU、集中治療室、脳神経外科病棟、神経内科病棟で勤務する看護師への自記式アンケート調査を行う。その後、一般医療機関における脳卒中急性期患者への専門的看護援助の現状とSU/SCUで提供されている脳卒中急性期患者への専門的看護援助の現状との相違点を明らかにする。
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Research Products
(3 results)