2009 Fiscal Year Annual Research Report
慢性疾患をもつ思春期の子どもと親の地域生活を支える看護介入の開発
Project/Area Number |
20890202
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
高谷 恭子 Kochi Women's University, 看護学部, 助教授 (40508587)
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Keywords | 慢性疾患 / 思春期 / 親子 / 病みの軌跡 / 看護介入 |
Research Abstract |
本研究は、慢性疾患をもつ思春期の子どもと親が相互作用を通して、病いとともに生きる地域生活を主体的に営むことができるような看護介入の開発を目的とした。研究者の博士論文の結果を踏まえ、思春期の子どもと親が、(1)《捻れ》を予防するために、(2)《捻れ》を迎える準備性を高めるために、の2つの介入案を作成した。さらに(1)(2)のどちらの介入案を使用するかについてのアセスメントシートとともに、それらの使用文書も合わせて作成した。介入案の妥当性や実現可能性について、小児看護の専門家や小児看護専門看護師(以下小児CNS)、小児看護のエキスパートNsを協力者とし、半構成インタビューガイドを用いた面接調査を実施した。本調査に際して、高知女子大学研究倫理審査委員会の承認を得た。研究協力の依頼は、日本看護協会のホームページに掲載されている小児CNSが所属する看護部に直接連絡し、口頭にて研究概要・倫理的配慮等を説明し、依頼文書の郵送許可を得た。その上で、看護部長並びに小児CNS宛てに依頼文書を郵送した。協力が得られる場合は、同封した封筒又は依頼文書に明記した研究者のE-mailに連絡を頂くようにした。協力が得られない場合は、連絡時に断っても構わないこと、郵送後も拒否できることを説明した。倫理的配慮は、面接時に依頼文書を用いて研究の主旨、参加の自由意思、拒否する権利、匿名性と個人情報の保護、研究結果の公表、研究参加は病院とは関係がないこと、面接内容の録音、研究終了後の資料等の破棄について再度説明し、同意書にサインを得た。小児看護の専門家やエキスパートNsには個人ネットワークを使用し、依頼文書を用いて小児CNSと同様に説明し協力を得た。その結果、協力者は小児看護の専門家1名、小児CNS7名、小児看護のエキスパートNs1名の計9名、現在、得られたデータの分析過程の途中にあり、「看護介入」としてまとめていく予定である。
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