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2009 Fiscal Year Annual Research Report

小児糖尿病におけるレプチンの顎骨骨代謝調整作用の解明:骨形態計測および遺伝子解析

Research Project

Project/Area Number 20890204
Research InstitutionKyushu Dental College

Principal Investigator

藤田 優子  Kyushu Dental College, 歯学部, 助教 (90415670)

Keywords肥満 / 骨代謝 / レプチン / アディポネクチン
Research Abstract

わが国における脂質の摂取量は食生活の欧米化とともに増加傾向を示し、現在学童期の小児の約1割が肥満であるといわれている。肥満と脂肪はきわめて高い相関関係を示すといわれ、学童期の小児の約1割が肥満である。小児期の肥満は成人に移行しやすく、糖尿病や動脈硬化のなどの原因となることが多いため、大きな社会問題となっている。また人口の高齢化の結果、骨粗鬆症患者は約1200万人にものぼるといわれている。肥満と骨粗鬆症を合併した患者も多くみられるようになり、現在両者の関係に注目が集められている。しかし肥満者における骨量評価は未だ一致した見解が得られず、特に小児期における肥満と骨量に関する研究は少ない。さらに、脂肪細胞が分泌する生理活性タンパク質、アディポサイトカインと骨代謝に関する研究も非常に注目を集めている。そこで本年度は高脂肪食肥満マウスを用いて経時的にサンプリングを行い、血清レプチン、アディポネクチン、骨長、骨密度、骨断面積測定、非侵襲的骨強度解析、3DマイクロCTによる骨内部構造の観察、HE染色標本による脂肪細胞の観察および組織形態計測を行った。その結果、高脂肪食摂取における肥満は早期に骨粗鬆症が惹起された。骨内部では、海綿骨における脂肪細胞の浸潤性が増すことによって骨密度が低下し、その後皮質骨密度が低下することが明らかとなった。また、すべてのマウスにおける血清レプチンと海綿骨密度には負の相関性が、皮質骨密度では正の相関性がみられた。一方、血清アディポネクチンと皮質骨密度には正の相関性がみられた。血清レプチンおよびアディポネクチンと骨密度は何らかの関連性を有するが、その作用機序は海綿骨と皮質骨で異なることが示唆された。今後、これらに関与する遺伝子発現の解析を行い、その関連性を検索する予定である。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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