2009 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護ステーションに勤務する看護職のワーク・コミットメントの関連要因
Project/Area Number |
20890215
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
黒臼 恵子 Mejiro University, 看護学部, 専任講師 (80458588)
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Keywords | 訪問看護師 / ワーク・コミットメント |
Research Abstract |
平成21年度は、訪問看護ステーションに勤務する看護職のワーク・コミットメント(WC)の関連要因を検証するために、昨年度の質問紙内容に「仕事外生活へのコミット・職務満足感・ワークライフバランス」を追加し、関東圏の事業所を対象に質問紙調査を実施した。その結果、44施設212名の研究協力者のうち177名からの回答が得られた(回収率83.5%)。分析結果は、1. 全体の平均値は、WCの職務CC、組織CC、キャリアCCのいずれの変数も5段階評定で平均3.0前後を示した。また、個別要因の満足感である「人間関係」は平均4.0を示し、職場の人間関係に満足している傾向がみられた。2. 属性とWCの-元配置分散分析で有意差が確認されたのは、「年齢」「就業形態」「職位」の3項目であった。「年齢」では、50歳以上の職員は50歳未満の職員に比べ、組織への「残留・意欲」が高く、転退職意図も有意に低い結果であった。また、組織への規範的CCは、40歳未満は50歳以上に比べ有意に高いが、職務CCは低い結果であった。「就業形態」では、常勤は非常勤に比べ職務CCが有意に高かった。「職位」では、管理者・主任は一般職員に比べ、有意に職務CC、情緒的CC、存続的CC、キャリアCCが高く、訪問看護の職務や組織、看護職という職業に志向していることが示唆された。3. 「仕事外生活へのコミット・職務満足感・ワークライフバランス」は、50歳未満、一般職員、非常勤職員、介護支援専門員の資格なしが有意な影響を与えていることが示唆された。
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Research Products
(1 results)