2008 Fiscal Year Annual Research Report
Porphyromonas gingivalisのMfa1線毛の機能に関する研究
Project/Area Number |
20890248
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
長谷川 義明 Aichi Gakuin University, 歯学部, 講師 (70460524)
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Keywords | 細菌 / 歯周病 / P. gingivalis / Mfa1線毛 / 微量成分 / PGN0288 / Mfa2 / 短線毛 |
Research Abstract |
Porphyromonas gingivalis ATCC 33277のMfa1線毛の主要構成成分遺伝子mfa1の下流には、微量成分をコードする4つの遺伝子(mfa2、pg0180、pg0181、pg0182)が存在する。本研究では、pg0180、pg0181、pg0182遺伝子欠損株をそれぞれ作製し、微量成分のMfa1線毛機能への関与を明らかにすることを目的とした。 平成20年度は、P. gingivalis ATCC 33277を親株としてそれぞれpg0180、pg0181、pg0182遺伝子を欠失させた変異株、およびfimA変異株を親株としてそれぞれ3つの遺伝子を欠失させた二重変異株を構築することを計画した。pg0181、pg0182エリスロマイシンカセットの挿入変異では薬剤耐性株を獲得できたが、pg0180遺伝子ではうまくいかなかったため、pg0180遺伝子をCAT遺伝子(クロラムフェニコール耐性)に置換する方法に変更した。得られたエリスロマイシンおよびクロラムフェニコール耐性株から染色体DNAを抽出し、PCRおよびサザンブロット法により、目的の位置で変異が起こっていることを確認した。 pg0180、pg0181、pg0182変異株およびfimA欠損バックグランドでのpg0180、pg0181、pg0182二重変異株の作製を20年度の計画通りに行うことができた。21年度は、これら変異株の自己凝集能やStreptococcus gordoniiとの共凝集を解析しMfa1線毛機能への関与を検討する。また、変異株のMfa1線毛の形態学的検討も行う予定である。
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Research Products
(2 results)