2009 Fiscal Year Annual Research Report
神経管形態形成運動に関与するグアニン交換因子のマウスモデルを用いた遺伝学的解析
Project/Area Number |
20890292
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
種子島 幸祐 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (20507678)
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Keywords | WGEF / 神経管閉鎖障害 / 発生・分化 / 脳・神経 / シグナル伝達 / ノックアウトマウス / ES細胞 / 相同組み替え |
Research Abstract |
本年度はWGEF遺伝子のコンディショナルノックアウトマウスを作出するため、相同組み替えESクローンのスクリーニングを行った。前年度作成したターゲティングベクターをES細胞に導入し、neomycin耐性クローンを選択した。さらに組み替えによってWGEF遺伝子座にneomycin耐性遺伝子のカセットが組み込まれているクローンを3'側のWGEF遺伝子特異的プライマーとneomycin耐性遺伝子プライマーとのPCRによって確認した。800クローンのスクリーニングから、1クローンのWGEF相同組み替えクローンを得ることができた。さらに、このESクローンのゲノムPCRによって、LoxPサイトの組み込み、および5'側の組み替えが正しく行われていることを確認し、WGEFコンディショナルノックアウトアリルを持つES細胞(WGEF(flox/+))を得た。そこで、このWGEF(flox/+)ES細胞をマウス胚盤胞に微量注入し、キメラマウスの作成を試みた。しかし、このクローンからは1個体のキメラマウスが生まれたものの、2週齢で死亡したため、交配可能なキメラマウスを得ることができなかった。そこで、再度相同組み替えESクローンのスクリーニングを行い、全600クローンをスクリーニングした。2クローンの5'および3'相同組み替えクローンを得ることができたが、このうちの1クローンではloxPサイトの正しい組み替えが起こっていなかった。このため、新たに得られたWGEF(flox/+)ES細胞クローンは1クローンであった。現在、このクローンと以前のスクリーニングで得られたクローンの計2クローンのWGEF(flox/+)ES細胞をマウス胚盤胞に顕微注入し、キメラマウスの作成を試みている。
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