2020 Fiscal Year Comments on the Screening Results
電子線を用いた水素の高圧その場観察:地球深部の水循環の解明
Project/Area Number |
20H00198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 17:Earth and planetary science and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三宅 亮 京都大学, 理学研究科, 准教授 (10324609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
治田 充貴 京都大学, 化学研究所, 准教授 (00711574)
野村 龍一 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (40734570)
大村 訓史 広島工業大学, 工学部, 准教授 (90729352)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
プレートの沈み込みに伴う含水鉱物が下部マントルで水素を放出するのか、核へ水素を供給するのかという学術的な問いに対し、電子線を用いて高温高圧下の結晶構造中の水素の位置を決定する電子顕微鏡技術を確立することで、外核への水素供給のプロセスの理解を通して地球深部の水循環の解明を目指した研究である。 地球深部はその構成鉱物中に海水の数十倍もの水を蓄え、地球全体の水循環に最も大きな役割を担っている。沈み込むプレートに含まれる含水鉱物 (FeOOH) が下部マントルでFeO2とH2として分解して水 (水素) を放出するのか、核‐マントル境界まで安定に存在し金属鉄からなる核に水素を供給するのかという学術的な課題に対して一定の解釈を与えることが期待される。
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