2020 Fiscal Year Comments on the Screening Results
量子ビームトライボオペランド分析によるストライベック曲線のナノスケール学的再整理
Project/Area Number |
20H00215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 18:Mechanics of materials, production engineering, design engineering, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 直輝 京都大学, 工学研究科, 特定助教 (50847746)
日野 正裕 京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (70314292)
篠原 武尚 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究主幹 (90425629)
關 義親 東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (90585209)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
近年の更なる省エネルギー社会化に際し、トライボロジー分野においては、更なる低摩擦摺動面の開発および Model-Based Development(MBD)に向けた摩擦係数の精密予測が強く求められている。一方で、摺動面でのナノスケールの現象が巨視的な摩擦係数に大きく影響を及ぼすにも関わらず、ミクロ挙動の把握は進んでいない。本研究では摺動面を対象場として量子ビーム分析を行い、ナノスケールからの潤滑現象の把握を目指すものである。 トライボ環境を実現する「トライボオペランド機構」を量子ビームラインに組み込み、摩擦挙動(膜厚変化、密度)をミクロ的に観察することによって摺動場で生じているミクロ挙動を明らかにすることは独創性が高い。さらに、結果を巨視的な摩擦特性と比較し、ストライベック曲線の精密予測を含むトライボ設計への展開を目指しており、今後の産業分野における省エネルギー化に寄与できることが期待できる。
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