2020 Fiscal Year Annual Research Report
Preparation of super spinglass magnetic nanoparticles for nano theranostics
Project/Area Number |
20H00344
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
一柳 優子 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (90240762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 真之 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (00362666)
千本松 孝明 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70216563)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | magnetic nanoparticle / hyperthermia / magnetic relaxation / cancer / transition metal oxide / theranostics |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、独自の製法でスーパースピングラス(SSG)磁気ナノ微粒子を生成し、特に複素磁化率に注目しながら磁気的性質と熱エネルギー蓄積機構を明らかにするとともに、官能基や葉酸を修飾し、医療応用を可能にすることである。診断と治療を同時に行う時代を切り開くことを目指す。当該年度は意気揚々と新たな研究に着手する、期待にあふれる年であるにもかかわらず、COVID-19の影響が直撃した。学内では学生は出席停止となり、我々教員はリモート講義の準備に翻弄された。リモートで研究分担者や学生と毎週、打ち合わせを行い、動けない中での進め方を模索した。必要な機器を策定し、見積もりや納期などの情報を収集した。業者側も在宅勤務というところが多く、互いに可能な準備を進めた。 情報交換する予定であった学会も、軒並みキャンセルとなり、情報交換が難しい状況であった。しかし、数か月後の感染のおさまりを期待し、将来の学会発表を目標にしながら可能な限り研究を進めた。 7月になり、部分登校が可能になり、手配していた赤外分光装置の納品に合わせ、数名の大学院生に1日登校してもらい、感染対策を十分に施し、業者から使用説明を受けた。これにより、試料作製後の修飾分子等のスペクトルの解析が可能となった。また、マイナス80℃の冷凍庫を購入し、細胞の保管も可能となった。 外部へ出張しての測定や、打ち合わせは不可能であったが、少しずつではあるが、可能な範囲で試料作製を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響が直撃し、学内では学生は出席停止となり、我々教員はリモート講義の準備に翻弄された。大学院生も含めて研究室での実験を進めることが困難であった。外部へ出張しての測定や、打ち合わせも不可能であった。予定していた学会等ものきなみキャンセルとなった。そのため、本研究費の繰り越し申請を行った。学会も翌年、あるいは翌々年に延期となったため、旅費についても繰り越しが必要となった。 研究計画を変更することにより、新たな予定としての研究を進めることができた。具体的には、必要な装置の導入と試運転、実際の試料の測定などを進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
感染に気を付けつつ、研究室での滞在時間をずらしながら、密にならないように注意しつつ可能な限り実験を進めていく。少しずつでも論文にまとめ、発表していく予定である。リモートの学会も広がってきたので、積極的に参加していく予定である。 導入した赤外線吸収分光装置を用いて、微粒子の修飾状態を確認していく。特に生体適合性の高いPEGの修飾方法を確立する。さらにがん細胞選択性を持つ微粒子を開発していく。
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Research Products
(35 results)