Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
ナノサイズ磁気クラスターをがん細胞に集中させ、外部磁場によって局所的に温度を上げてがん細胞を選択的に死滅させる「磁気ハイパーサーミア」の実現を目指している。さらには、開発した微粒子をMRIやCT、磁気イメージング(MPI)等へ活用し、診断と同時に治療を可能とする、画期的な「セラノスティクス」の潮流を生み出すことを目的とする。独自の手法でそのクラスターサイズや特性を制御する技術を提案し、がん治療の基礎研究ともなる細胞内での磁気クラスターの挙動を明らかにするという点で、創造性に富む研究である。さらに、多様な医療機器の高度化も視野に研究計画が緻密に示されており、新たな治療法を確立する可能性が高い。