2022 Fiscal Year Annual Research Report
炭層環境における微生物起源CBM形成メカニズムの解明およびCBM増産技術の開発
Project/Area Number |
20H00366
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
眞弓 大介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (30549861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 秀幸 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (00421842)
金子 雅紀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (80633239)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 石炭 / コールベッドメタン / 微生物 / メタン生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,石炭層において炭層微生物(群)の機能を最大限活用して回収不可能な石炭資源を新たなエネルギー資源(メタンガス)に変換し回収する革新的エネルギー資源開発技術の創成を志向するものである。特に,本研究では独自の石炭分解メタン生成ポテンシャル評価技術と地下環境を模擬した高圧培養システムを駆使し,国内外の多様な炭層環境から能力の高い石炭分解メタン生成微生物群を獲得し,その反応機構を解明するとともに,地球化学的・微生物学的に異なる炭層特性に配慮しつつ上記微生物群の能力を最大限発揮させる炭層ガス(CBM)増産技術の開発を目指す。 令和4年度は、初年度で獲得した10ヶ所の炭層から最も石炭分解メタン生成ポテンシャルが高いと予想された3ヶ所の炭層の石炭試料(石炭・ガス・地層水)を用いて、現場環境を模擬する高圧培養および常圧培養実験を行った。その結果、石炭のモデル化合物からのメタン生成反応を観察した。さらに、その培養系の微生物群集構造解析を行った結果、新規性の高い細菌および古細菌の優占が観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
石炭およびそのモデル化合物からのメタン生成反応を観察し、メタン生成微生物培養系を獲得するに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
獲得した微生物培養系の遺伝子解析を行い、メタン生成代謝機構を明らかにする。
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Research Products
(2 results)