Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
実験的に観測困難な液体界面分光を理論的に解明する精密構造解析を提唱するもので、SFG分光と分子動力学を組み合わせた独特な研究である。これまでの水溶液系に留まらず、電極表面や有機薄膜などの様々な界面構造を研究対象とし実験との対応を目指す。液体界面の化学現象を分子科学の精密さで理論計算により解明することはできるか、という界面科学の最重要課題のひとつであり、学術的意義は非常に大きい。SFG分光がどこまで界面を捉えているのか、という問題に取り組み、バルク四重極の効果、界面誘電率の効果等の寄与を定量的に評価できるようになれば、SFG分光による解釈の信頼性が大きく向上すると期待できる。