2020 Fiscal Year Annual Research Report
自励振動高分子材料系の4Dソフトマテリアル創成に向けたフロンティア研究
Project/Area Number |
20H00388
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 亮 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (80256495)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高分子 / ゲル / 生体模倣 / 自律機能材料 / 自励振動 |
Outline of Annual Research Achievements |
種々の機能や物性を持つ高分子ゲルの研究が盛んに行われている中で、自律機能を持つ新しいソフトマテリアルとして、心筋の拍動のように一定条件下で自発的に周期的リズム運動を行う高分子ゲル(自励振動ゲル)を開発した。分子設計による自己集合の制御という観点だけでなく、時間構造を含み「材料の中に散逸構造を作り出すシステムデザインによりユニークな機能を創出する4D材料設計概念」を提唱し、自律機能材料としてその基盤研究を推進している。本研究では、自励振動ゲルの更なるバイオミメティック材料への展開について研究を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当年度では、ABCトリブロック型自励振動BCPの各セグメントに基質供給部位を導入する設計戦略により、相当基質の外部添加なしで生体アメーバのような自律的なゾル/ゲル振動を駆動させることに初めて成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのナノスケールからバルクレベルに至るまでの自励振動高分子設計に関する成果を総合的に検討し、よりLife-Likeな自律ソフトマシン創製について更なる検討を進める。
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Research Products
(11 results)