Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
太陽光をエネルギー源とし、水を還元剤に用いて二酸化炭素(CO2)を還元し、有用な化合物を製造するための人工光合成システムを構築しようとする研究である。金属錯体ユニットの最適化と半導体粒子ユニットとの結合様式の制御により、主に(1)CO2還元反応の光電気化学系および光触媒系の高効率化と、(2)CO2還元により生成した反応生成物(CO、ギ酸)をさらに反応基質とするin situ有機合成を提案している。「CO2の光還元物質変換技術の確立」に向けて、反応系の高性能化や多機能化を目指している点に新規性・独自性が認められる。これまで研究代表者が積み上げてきた金属錯体と半導体光触媒に関する研究から発想された独自のアイデアが含まれている。研究計画には具体的な実施内容が明示されており、研究環境も整っている。