2020 Fiscal Year Comments on the Screening Results
組織学と複合した単一細胞DNAメチル化解析法による原始卵胞淘汰過程の解明
Project/Area Number |
20H00471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 44:Biology at cellular to organismal levels, and related fields
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
栗本 一基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20415152)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
卵細胞の形成過程の詳細は、卵胞および卵巣内の微小環境、卵母細胞のエピゲノムの多様性や経時変化によって規定されると考えられるが、詳細は全く不明であった。本研究では、原始卵胞供給システムの形成、維持、老化過程を、卵母細胞や支持細胞のDNAメチル化、遺伝子発現パターン、細胞形態、組織学的情報を相互に対応づけて、単一細胞レベルで定量解析する。 生殖系列細胞の品質管理機構は、発生学や生殖医学における重要な未解明問題である。この研究によって、学術的には、原始卵胞の生存と淘汰を特徴づけるエピゲノムがわかり、卵母細胞の品質管理を規定するゲノム制御機構の解明や、ヒト卵母細胞の解析に向けた基盤が構築される。また、生殖補助医療の品質改善や不妊症の原因解明に貢献することが期待される。
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