Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
脊椎動物の発生において左右の非対称性が生じる機構は、マウスなどの場合繊毛が作る水流に依存するが、鳥類、爬虫類では繊毛によらないことがわかっている。本研究では繊毛に依存する場合、その水流を感知し非対称性に繋げる分子機構を実験的に明らかにすることを目的とする。また、鳥類、爬虫類での分子機構にも取り組み、比較することで共通性、多様性の理解を目指す。不動繊毛が水流を感知する機構について機械刺激を実験的に与えることで明確にできれば、非対称性のできる分子機構の重要な点が理解されることになる。また、鳥類、爬虫類における研究の進展からは、脊椎動物全体としての共通性と多様性の理解や多様性が存在することの意義について大きな知見が得られると期待できる。