2020 Fiscal Year Annual Research Report
福山型筋ジス及び類縁疾患のアンチセンス核酸、糖鎖補充、AAV治療開発と病態解明
Project/Area Number |
20H00526
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
戸田 達史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30262025)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金川 基 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (00448044)
小林 千浩 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (90324780)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 福山型筋ジストロフィー / アンチセンス核酸 / ジストログリカン / リビトールリン酸異常症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本に多いFCMDをはじめとするジストログリカノパチーの発症原因である、リビトールリン酸修飾にかかわる酵素活性を組織レベルで追求し「リビトールリン酸異常症」という疾患概念を確立し、さらなる病態解析を行う。 当該年度は骨格筋選択的なISPD-cKOマウスを作出し、ジストログリカノパチー患者にみられる生化学的異常と筋ジストロフィー症状を呈することを確認した。更に、遺伝子治療やCDP-リビトール補充療法の有効性についての検討に着手した。生体内でCDP-リビトールを検出する系も確立できた。 またNS-035のGLP前臨床試験を完遂させた。組織移行性など薬物動態には問題がなく、やや高い腎毒性が認められ、改善方法を検討した。医師主導治験のprotocolを作成中である。骨格筋選択的なISPD-cKOマウスを作出し、ジストログリカノパチー患者にみられる生化学的異常と筋ジストロフィー症状を呈することを確認した。更に、遺伝子治療やCDP-リビトール補充療法の有効性についての検討に着手した。生体内でCDP-リビトールを検出する系も確立できた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各疾患個体レベルでの治療研究を行った。 ISPD遺伝子変異型のジストログリカン異常症のモデルマウスを作出に成功し、現在、遺伝子治療、CDP-リビトール補充療法の検討を進めている。 NS-035のGLP前臨床試験を完遂させた。ISPD遺伝子変異型のジストログリカン異常症のモデルマウスを作出に成功し、現在、遺伝子治療、CDP-リビトール補充療法の検討を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
更に、リビトールリン酸修飾にかかわる酵素活性を組織レベルで検出し、「リビトールリン酸異常症」という疾患概念を確立し、αジストログリカノパチーのさらなる病態解析を行う。 ISPD遺伝子変異型の治療法に関する論文を発表する。CDP-リビトール療法について、体内安定性や細胞移行性を高めた薬剤を開発する。ISPD変異酵素の活性を測定し、リビトール療法の適応例を見出す。福山型筋ジストロフィーモデルマウスを用いて、遺伝子治療に最適な条件検討を実施する。 NS-035を用いた医師主導第Ⅰ相臨床試験を約2年かけて行う。ISPD遺伝子変異型の治療法に関する論文を発表する。CDP-リビトール療法について、体内安定性や細胞移行性を高めた薬剤を開発する。ISPD変異酵素の活性を測定し、リビトール療法の適応例を見出す。福山型筋ジストロフィーモデルマウスを用いて、遺伝子治療に最適な条件検討を実施する。
|
Research Products
(18 results)