Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
掌蹠汗腺内の色素幹細胞が活性化する機序、活性化した色素幹細胞の動態、分布を幹細胞運命追跡により解析し、それらが悪性黒色腫の起始細胞になるのか、その場合、どのような病理所見を認めるかを検証する。さらに、ヒト色素幹細胞および子孫細胞の掌蹠皮膚における分布をCyclinD1 FISH法、高感度MART1染色により解析し、診断への応用を検討する。末端部悪性黒色腫が汗腺内の色素幹細胞に由来するか否か、また、悪性黒色腫と色素性母斑との関係性も不明である。本研究で汗腺内の色素幹細胞が悪性黒色腫の発生源となるのか、活性化した色素幹細胞と子孫細胞がどのような動態、分布を示すのかが解明されれば、悪性黒色腫のさらなる病態解明と病理診断の精度向上に貢献する。