Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
腱と靭帯を中心とした運動機能におけるホメオスタシス分子機構を解明する研究である。研究代表者らが同定した腱靭帯に特異的な転写因子MkxおよびMkxの上流にあるメカノセンサーカスケードが腱と靭帯及び運動機能を向上させる分子メカニズムを、複数の遺伝子改変マウス作成とゲノムワイドな研究を組み合わせることで解明する。研究代表者らは、腱、靭帯の発生、修復における転写因子MKXを発見しており、メカニカルストレスによる細胞内シグナル伝達の変化を解明し、多くの新知見を得ている。臨床的にもMKX活性化がヒトにおいても瞬発力を向上させているという仮説も立てられており、国際的なコンソーシアムでのヒトゲノム研究につながる。内容は独創的で、研究目的、方法も精緻である。