Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
腸内細菌叢-ホルモン-脳システムに着眼し、食品によって認知症予防を行うという最終到達目標を持つ課題であり、腸内細菌叢由来の代謝産物ポリアミンによる刺激で産生された消化管ホルモンが、どのような機序で脳神経細胞に作用し、制御するかについて、マウスおよび細胞株を用いた基礎研究を行う。消化管ホルモンが脳神経細胞に作用する機序を明確にする点に学術的意義がある。半減期が短い消化管ホルモンがいかなる機序で脳神経細胞を直接制御するのか、あるいは消化管ホルモンが他の間接的な経路を介して脳神経細胞を制御するのか、具体的検証方法および得られる成果の双方に期待したい。また、食によって認知症を予防するという最終到達目標を持つ本課題遂行がもたらす、食品領域への波及効果にも期待したい。