2020 Fiscal Year Comments on the Screening Results
魚類を指標としたイオン性環境汚染物質による脳移行の実態とリスク評価法の開発
Project/Area Number |
20H00645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 64:Environmental conservation measure and related fields
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
Nomiyama Kei 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (30512686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 久人 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10271652)
池中 良徳 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (40543509)
久保田 彰 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (60432811)
田上 瑠美 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (60767226)
江口 哲史 千葉大学, 予防医学センター, 講師 (70595826)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
多様な野生魚類を対象に、パーソナルケア製品などに含まれるイオン性環境汚染物質による曝露と脳移行の定量的評価に基づき、その予想モデルを構築する。特異的な挙動を示す物質については複数種のモデルフィッシュを用い、曝露実験により脳中の内因性ホルモンや神経伝達物質の変化量、行動異常に繋がるKey Eventを明らかにする。また、各因子における感受性と種差を解析し、統合オミクス解析により行動異常につながる作用機序を解明する。 魚類における化学物質への「高い感受性」を決定する規定因子の理解が可能となり、リスク評価に有用なバイオマーカーを選定することができる。バイオマーカーと脳移行性モデルを組みあわせることにより、魚類の種差を考慮した環境影響予測モデルを策定できる。これにより、今までその毒性が正確に認識されてこなかったイオン性環境汚染物質の標的組織への分配および毒性を評価できるようになると期待される。
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