2020 Fiscal Year Annual Research Report
国際比較から抽出する研究支援人材のキャリアプラン形成に資する能力評価指標
Project/Area Number |
20H00695
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Research Institution | Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University |
Principal Investigator |
杉原 忠 沖縄科学技術大学院大学, 外部研究資金セクション, 研究支援業務職
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | 人材開発 / 研究支援 / URA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、URA評価の指標について、日本、米国、欧州を主な対象として調査、比較する。経験豊富なURA組織長、副学長・理事クラスへのインタビューを通して、特に優れていると認める人材の特徴を具体的に挙げてもらう。またアンケートも実施し、求められるURA人材像を抽出する。 具体的には、調査対象とする機関の代表者に対するインタビューならびにアンケートを行う。アンケートでは、あるURAの仕事ぶりをストーリー仕立てで紹介し、採用するか否か判断してもらう。採否を分ける要因を主成分分析等により明らかにする。またそれぞれの要因の重要度や採否の結果が、国すなわち文化的背景により影響があるかどうかについても多次元尺度法等により検証する。
URAに求められる役割の詳細は機関によって異なることが多い。そこでできるだけ一般的にURAに求められるスキルを抽出した。情報源として、中央大学公開のコンピテンシー定義を利用した(https://bit.ly/3LXZvlB)。コンピテンシーの7キーワードのうち、「コミュニケーション力」「問題解決力」「組織的行動力」の3つを選び、それぞれどの程度のスキルが身についているかを定め、仮想的なURA候補者をペルソナとして設定した。 ペルソナ間でそれぞれのスキルのレベルの違いを、ストーリー中の会話を通じて表現することが難しかった。実験者はレベル差を事前に定義するため3軸で張られる空間に各ペルソナを配置できる。しかし、ストーリーを読んだ被験者がペルソナのスキルレベルの違いを抽出することは難しかった。ストーリー表現に修正を試みたが、このアプローチ単独では困難であると結論付けた。被験者からの助言から、スキル習熟度を数値化して被験者に呈示する案が考えられたが、実際の面接プロセスを意識すれば本来の計画案のアプローチがより相応しく、手法については継続して検討することとした。
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