2020 Fiscal Year Annual Research Report
中学校家庭科「防災・災害に関する食教育」授業のモジュール化及び動画教材の開発
Project/Area Number |
20H00783
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Research Institution | 兵庫教育大学 |
Principal Investigator |
小林 裕子 兵庫教育大学, 大学非常勤講師
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | 中学校家庭科 / 災害時の食教育 / モジュール学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
家庭科教員が,家庭科における「防災・災害に関する食教育」について,必要性をどのように捉え,またどの程度実践しているか,実践上の課題は何か等を明らかにするため,教員対象に全国調査を実施した(小林・永田2019)。その結果,「家庭科での指導が必要」とした学習項目数に比べ,実際の学習実施が少ないことが明らかとなり,主たる理由は「授業時間の不足」や「適切な教材の不足」であった。これらの問題の解決策として,①すでに開発済みの3時間分の学習内容(小林・永田2017)を,指導に適した単位にモジュール化(小分け)する,②モジュール化した授業の実践をサポートするための,教材を開発しパッケージで提案すること,が効果的であると考えられる。そこで,以下の方法で本年度の研究を進めた。 (研究方法と成果)中学校家庭科「防災・災害に関する食教育」学習内容のモジュール化:小林・永田2017で開発した授業の3時間分の学習内容を,10分程度の短時間指導が可能となるように,モジュール化した。作成したモジュールは全○○である。また既存の食教育の内容と適切に関連させた,組み合わせ指導が可能となるよう,年間カリキュラム例を作成した。モジュール化した授業の実践をサポートする教材の開発:短時間でより効果的な指導を可能にするため,全国調査での要望が多数であった授業実践をサポートする教材をパッケージ開発した。まず,モジュール学習の実践モデルとなる,学習指導案を作成した。そして各モジュール学習実践に対応したワークシート,及び2~3分程度の長さで学習内容を確認できる動画教材を作成した。教材のパッケージ作成により,教員の授業準備の負担軽減と,食の防災教育に関する専門知識の補完が可能となった。
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