2020 Fiscal Year Final Research Report
スペンサー・ケーガン理論による全員参加の協同学習プログラムの開発
Project/Area Number |
20H00805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
Miyahara Ken 神戸大学, 附属学校部, 小学校教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | 小学校 / 協同学習 / スペンサー・ケーガン / ストラクチャー / 2年生 / 算数 |
Outline of Final Research Achievements |
学習指導要領では,子ども達に知識・技能を身につけさせると同時に,思考力・判断力・表現力を育む必要があると謳っている。思考力・判断力・表現力を育むためには,協同学習が有効であることから,過去に実践された協同学習の文献研究をした。そして,小学校2年生の算数授業において,アメリカ合衆国の協同学習の研究者であるスペンサー・ケーガンの提唱する協同学習とその手法(以下ストラクチャー)を取り入れた授業を実践し,ストラクチャーを取り入れない小集団学習と比べたところ,発言者数,発言内容の種類数からストラクチャーの有効性が実証できた。
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Free Research Field |
小学校教育・協同学習
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
今まで協同学習の効果について,教師の経験としてその効果が語られることはあったが,同時に,2クラスを比較することで,その効果を数値で実証する例は見つけることができなかった。本研究により,従来の授業が,一部の児童・生徒の発言に頼ったものだったことが改めてわかり,協同学習のストラクチャーを導入することで,今まで聞き役に回っていた児童生徒の発言を引き出すことことができることがわかった。
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