2020 Fiscal Year Annual Research Report
学習データより実験補助情報を生成提示する実験支援システムと「e-実験ノート」の開発
Project/Area Number |
20H00870
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
稲守 栄 釧路工業高等専門学校, その他, 技術職員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | デバイス活用 / 協調学習 / 学生支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:本研究では,学習データより実験補助情報を生成提示する実験支援システムと「e-実験ノート」の開発を行った.これまで,基礎知識不足より協働作業が苦手な学習者を支援するシステムを開発と運用をしてきた.この運用過程において,実験内容に適切な測定器の選択ミスや重要な測定範囲を外した測定ミスの例がみられた.この様な不備の多いデータから作成されたレポートは再提出となり,学習者の学習動機や集中力を奪うことになる.また,実験終了後も実験補助情報を活用したい要望もある.これらの問題点を改善させるため,本システムの開発する. 計画と開発:学習データより実験補助情報を生成提示する実験支援システムと「e-実験ノート」の機能について説明する. 1.統括管理システムの構築およびクラウドサーバーとの連携:統合管理システムは,学習支援をするための支援ツールの開発,学習者の参照ログなどの管理,データ解析を行う.これらに必要な情報を収集するため,Google社が提供しているFirebaseと連携させることで,リアルタイムでデータの同期,ユーザーの認証情報など収集する.これにより,本管理システムで学習情報の分析やサポートコンテンツの更新が容易となる. 2.e-実験ノートの構築:学習者には,事前学習,実験中,レポート作成時と各状況に応じて支援を行う.そのため,e-実験ノートの機能として,実験前(事前学習),実験中(配線補助,簡易グラフ作成),実験後(相談)とそれぞれの状況に適した情報をwebアプリとして提示させる. 装置および全体の評価:本システムでは,webアプリ形式の支援ツールにより,学習者に対していつでも支援をすることが可能となった.また,本管理システムではクラウドを経由して,学習者が測定した実験値などを収集・分析することで,学習者が必要としている情報を支援ツールと同期することが容易に行うことができた.
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