2020 Fiscal Year Annual Research Report
最先端科学を高大で協働研究する新しい課題研究モデルの構築
Project/Area Number |
20H00900
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Research Institution | 高知県立高知小津高等学校 |
Principal Investigator |
和田 真由美 高知県立高知小津高等学校, 地方公務員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | 課題研究 / 高高度発光現象 / 高大連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
高校での課題研究の指導における問題点を解決する手段として、大学の研究者と高校生が共に同じ科学テーマについて研究を行う協働研究という新しい高大連携プログラムを構築することで、高校生の課題研究の質を高めるとともに本研究に関わる高校生の理数の基礎学力と問題解決能力を向上させることを本研究の目的としている。 本校が2006年から運営に携わっている広域コンソーシアムを活用し、高高度発光現象を研究テーマとして複数の高校と大学の専門家と協働研究を進めてきた。高校での観測データの質的向上を図る手段として、観測の時刻精度を向上させるためにGPSタイムインポーザーの配置を進めることができ、今まで以上に正確な観測データを協働研究者の中で共有することが可能となった。また、高校2校において、カラー撮影が可能な機材の配備が完了し、今までは白黒撮影しかできなかった環境が改善されてきた。 研究当初は年に2回、研究会を開催し大学の専門家と高校の共同観測校が一堂に会する機会を計画していたが、感染症拡大に伴い現地開催は断念せざるを得ない状況となり、研究者から高校生が直接アドバイスを頂いたり、高校生同士の交流ができなかったことは大変残念である。また、地球観測衛星TARANISとのスプライト同時観測を目指していたが、打ち上げ失敗に伴い2021年度中の同時観測はできなかった。しかし、今後様々な観測衛星と同時観測が可能となるよう、高校の観測環境の整備を行うことはできた。本研究の効果については現在集約中であり、成果報告書で報告予定である。
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