2020 Fiscal Year Annual Research Report
ロボットコンテストとしての自然エネルギーを活用した発電システムの検証
Project/Area Number |
20H00919
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
永田 照三 静岡大学, 技術部, 技術専門員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | Arduino / 風力発電 / ロボットコンテスト |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】近年の学生の理系離れや実験離れの対策として静岡大学工学部1年生を対象とした「ものづくり基礎実習」のまとめで行っているロボットコンテストのテーマが同じようなテーマになりがちでマンネリ化している現状から学生が興味や関心を持てるようにする。そのために静岡大学工学部のある浜松地域特有の自然エネルギーである北西から吹きつける強風の「遠州の空っ風」を利用した災害時にも応用可能な簡易の風力発電システムを構築・検証し、ロボットコンテストのテーマの充実を図ることとする。 【研究方法】風力発電装置のベースを身近な発電装置の代表である自転車のハブダイナモ付きホイールにして、そのホイールに付ける風を受ける部分の大きさや形状が重要になることから、その風を受ける部分に自由度を持たせて検討し、風力発電装置を製作する。発電状況などのデータを実習で使用するマイコン(Arduino Uno)で収集し、それぞれの手段で表示する。この発電量とデータ収集の正確さと表示手段のアイデアなどで競わせる。発電量の競技には、単なる数値だけでなく災害時に役に立つようにモバイルバッテリー等をどれだけ早く充電できるかなどの競技性を取り入れた内容も検討する。 【研究成果】上記の内容で試作機を製作して、難易度等を検証した結果、ホイールに穴をあけるなど少し1年生には加工が難しいかもしれないが指導しながら行えば可能なレベルだと分かった。ただ発電量の競技では、実際にバッテリーを充電するとかなり時間がかかりコンテストとしては難しいことが分かった。 【今後の課題】発電量の競技に別の工夫をするなど検討し、実際のロボットコンテスト実習のテーマに提案し、実践することによって、目的の学生の興味や関心を高められたかの検証を行う必要がある。
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Research Products
(1 results)