2020 Fiscal Year Final Research Report
ビッグデータ解析と基礎研究を融合したバンコマイシン関連腎障害予防薬の開発
Project/Area Number |
20H01016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
KONDO Masateru 徳島大学, 病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | バンコマイシン / 腎障害 / ビッグデータ |
Outline of Final Research Achievements |
バンコマイシン (VCM)は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA)感染症に対する第一選択薬として広く用いられている。重篤な有害事象であるバンコマイシン関連腎障害(VIN)は、血中濃度に依存して高率に発症するため薬物治療モニタリングが有用であるが、完全な抑制は困難であり、新たな予防策の確立が求められている。本研究では、複数のビッグデータ解析より抽出した予防候補薬の腎障害抑制効果に対する作用機序について検討した。その結果、予防候補薬は尿細管細胞死による腎障害を抑制し、この腎障害抑制にアポトーシスが関連していることが示唆された。
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Free Research Field |
医療薬学
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
バンコマイシン(VCM)の重篤な有害事象であるバンコマイシン関連腎障害(VIN)は、血中濃度に依存して高率に発症するため、完全な抑制は困難である。VINは、VCM の継続を妨げるとともに、予後悪化や医療費高騰の要因にもなっており、TDM に依らないVIN の発症機序に基づく VIN の新規予防策確立は喫緊の課題である。安全性や薬物動態に関する情報が集積している既存承認薬を用いるため、迅速な臨床応用が期待できる。抗菌薬の適正使用が強く望まれている昨今、VINの予防薬開発は、VCM の適正使用に大きく貢献することが期待される。
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